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マーラーを識る 神話・伝説・俗説の呪縛を解く

¥1,980 税込

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これまでの通説を覆して作品鑑賞を革新し、日本でのマーラー受容をめぐる現在の状況に一石を投じる衝撃の書!!

マーラーほど紋切り型の言葉で語られる作曲家はいないのでは、と思うほど、「死の影におびえていた」とか「不遇であった」などと繰り返し書かれ続けている。 そういった思考停止状態のおざなりな解説が、近年ますます増えているようにも思われる。本書では、マーラーに関して根強くはびこっている俗説を、LPとCDに関しては、すべて収集した現物に当って確認し、できるだけ信頼できる資料に基づいて検証する。
マーラーの音楽をこよなく愛するがゆえに、惰性で付けられている「タイトル」や決まり文句のような解説などに違和感を持ちつづけている人のモヤモヤ感を解消をする一助となる書!!

《目次》
はじめに

マーラーの交響曲において「標題」とは何か

交響曲第一番
《巨人》と呼ぶのは誤りである/第一番は初めから「交響曲」だった
〈ブルーミネ〉はなぜ削除されたのか/葬送行進曲の原曲は誰でも知っている

アルマの回想録の嘘

交響曲第二番
第五楽章の歌詞はほとんどがマーラーの詩である/第八番を先取りする二部構成

戦時下の日本中でマーラーが鳴り響いた日々

交響曲第三番
タイトルはなぜ無視されるのか/第一楽章はいつ作曲されたのか
終楽章の表すもの/マーラー最愛の曲

交響曲第四番
謎が多い最初の構想/最も不適切なタイトル

マーラーとバイロイト

交響曲第五番
この曲こそ第一番である/〈結婚行進曲〉から〈葬送行進曲〉へ

〈アダージェット〉をめぐって

交響曲第六番
《悲劇的》はタイトルではない/スケルツォが先か、アンダンテが先か

交響曲第七番
《夜の歌》と呼ぶのは、ただの間違いだ/《夜の歌》と呼び始めたのは誰か

ヴァルターもクレンペラーも弟子ではない

交響曲第八番
《千人の交響曲》と呼ばれることをマーラーは拒否した
〈来たれ、創造主なる聖霊よ〉について

《大地の歌》は交響曲か?

フルトヴェングラーはマーラーが苦手だったのか

交響曲第九番
このうえもない幸福な日々の中で書かれた音楽

交響曲第十番
どうして完成されなかったのか

あとがき

参考文献


《著者略歴》
前島 良雄(まえじま よしお)
1955年、名古屋生まれ。音楽評論家・翻訳家・予備校講師。国際マーラー協会会員、日本シベリウス協会維持会員。著書:『マーラー 輝かしい日々と断ち切られた未来』(アルファベータ)、『ことばはちからダ! 現代文キーワード』『中高生のためのブック・トリップ』(共著、河合出版)、訳書:コンスタンティン・フローロス著『マーラー 交響曲のすべて』、ジョアン・ゴメス著『クローン病 増えつづける現代の難病』(いずれも前島 真理との共訳、藤原書店)、コンサート・プログラムや音楽・思想・文芸雑誌などにも執筆。現在、『日本におけるマーラー受容の歴史』『伸びる子の親はクラシックが好き』などを執筆中 。

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