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東宝空想特撮映画 轟く 1954-1984《叢書・20世紀の芸術と文学》
¥4,180
1954年に劇場公開された『透明人間』から、1984年の『さよならジュピター』に至るまでの30年の間に登場した東宝空想特撮映画50本を採り上げ、各作品の特徴や位置づけ、映画音楽についても言及し、東宝空想特撮映画の道程をたどる特撮映画評論の決定版!! 戦後日本映画、大衆娯楽映画の歴史の一部を担ってきた東宝空想特撮映画の作り手たちの仕事に懸ける情熱、その映画に音楽を付す作曲家たちの取り組みなど、東宝空想特撮映画を形成した作品群を顧みることで日本映画史を今一度ふりかえり、映画に生涯を捧げてきた人々の歩みを知ることにより、東宝空想特撮映画の変遷と、東宝の、ひいては日本映画界におけるこのジャンルの発展が浮かびあがる!! 円谷英二生誕120周年 《目次》 はじめに──東宝空想特撮映画の道程をその響きとともに── 序章 東宝空想特撮映画誕生前夜 第一章 東宝空想特撮映画の開幕期を飾る楽音[一九五四〜一九五六] 一『透明人間』(一九五四/監督:小田基義・特技監督:円谷英二 音楽:紙恭輔) 二『獣人雪男』(一九五五/監督:本多猪四郎・特技監督:円谷英二 音楽:佐藤勝) 三『白夫人の妖恋』(一九五六/監督:豊田四郎・特技監督:円谷英二 音楽:團伊玖磨) 四『空の大怪獣 ラドン』(一九五六/監督:本多猪四郎・特技監督:円谷英二 音楽:伊福部昭) 第二章 空想特撮映画の可能性を拡げる轟音[一九五七、一九五八] 一『地球防衛軍』(一九五七/監督:本多猪四郎・特技監督:円谷英二 音楽:伊福部昭) 二『美女と液体人間』(一九五八/監督:本多猪四郎・特技監督:円谷英二 音楽:佐藤勝) 三『大怪獣 バラン』(一九五八/監督:本多猪四郎・特技監督:円谷英二 音楽:伊福部昭) 第三章 時空を超越する映画群を装飾する音調[一九五九] 一『孫悟空』(一九五九/監督:山本嘉次郎・特技監督:円谷英二 音楽:團伊玖磨) 二『日本誕生』(一九五九/監督:稲垣浩・特技監督:円谷英二 音楽:伊福部昭) 三『宇宙大戦争』(一九五九/監督:本多猪四郎・特技監督:円谷英二 音楽:伊福部昭) 第四章 色彩感豊かなSF映画に活力を注ぐ奏楽[一九六〇、一九六一] 一『電送人間』(一九六〇/監督:福田純・特技監督:円谷英二 音楽:池野成) 二『ガス人間㐧一号』(一九六〇/監督:本多猪四郎・特技監督:円谷英二 音楽:宮内國郎) 三『モスラ』(一九六一/監督:本多猪四郎・特技監督:円谷英二 音楽:古関裕而) 四『ゲンと不動明王』(一九六一/監督:稲垣浩・特技監督:円谷英二 音楽:團伊玖磨) 五『世界大戦争』(一九六一/監督:松林宗恵・特技監督:円谷英二 音楽:團伊玖磨) 第五章 空想特撮映画の百花繚乱の姿を包む響動[一九六二、一九六三] 一『妖星ゴラス』(一九六二/監督:本多猪四郎・特技監督:円谷英二 音楽:石井歓) 二『マタンゴ』(一九六三/監督:本多猪四郎・特技監督:円谷英二 音楽:別宮貞雄) 三『大盗賊』(一九六三/監督:谷口千吉・特技監督:円谷英二 音楽:佐藤勝) 四『海底軍艦』(一九六三/監督:本多猪四郎・特技監督:円谷英二 音楽:伊福部昭) 第六章 奇想天外映画に華美な光彩を加える音場[一九六四、一九六五] 一『士魂魔道 大龍巻』(一九六四/監督:稲垣浩・特技監督:円谷英二 音楽:石井歓) 二『宇宙大怪獣 ドゴラ』(一九六四/監督:本多猪四郎・特技監督:円谷英二 音楽:伊福部昭) 三『怪談』(一九六五/監督:小林正樹 音楽音響:武満徹) 四『フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)』(一九六五/監督:本多猪四郎・特技監督:円谷英二 音楽:伊福部昭) 五『大冒険』(一九六五/監督:古澤憲吾・特技監督:円谷英二 音楽:広瀬健次郎、萩原哲晶) 第七章 多彩なファンタジー映画をきらめかせる声調[一九六六〜一九六九] 一『クレージーだよ 奇想天外』(一九六六/監督:坪島孝 音楽:広瀬健次郎、萩原哲晶) 『空想天国』(一九六八/監督:松森健 音楽:萩原哲晶) 『クレージーの大爆発』(一九六九/監督:古澤憲吾 音楽:萩原哲晶、宮川泰) 『奇々怪々 俺は誰だ?!』(一九六九/監督:坪島孝 音楽:広瀬健次郎) 二『奇巌城の冒険』(一九六六/監督:谷口千吉 音楽:伊福部昭) 三『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』(一九六六/監督:本多猪四郎・特技監督:円谷英二 音楽:伊福部昭) 四『キングコングの逆襲』(一九六七/監督:本多猪四郎・特技監督:円谷英二 音楽:伊福部昭) 五『緯度0(ゼロ)大作戦』(一九六九/監督:本多猪四郎・特技監督:円谷英二 音楽:伊福部昭) 六『コント55号 宇宙大冒険』(一九六九/監督:福田純 音楽:広瀬健次郎) 第八章 伝統と新時代の到来の狭間にたたずむ吹鳴[一九七〇、一九七一] 一『幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形』(一九七〇/監督:山本迪夫 音楽:眞鍋理一郎) 『悪魔が呼んでいる』(一九七〇/監督:山本迪夫 音楽:眞鍋理一郎) 二『ゲゾラ ガニメ カメーバ 決戦!南海の大怪獣』(一九七〇/監督:本多猪四郎・特技監督:有川貞昌 音楽:伊福部昭) 三『呪いの館 血を吸う眼』(一九七一/監督:山本迪夫 音楽:眞鍋理一郎) 第九章 種々のジャンルの交錯を奏でる曲節[一九七三、一九七四] 一『狼の紋章』(一九七三/監督:松本正志 音楽:眞鍋理一郎) 二『日本沈没』(一九七三/監督:森谷司郎・特技監督:中野昭慶 音楽:佐藤勝) 『ルパン三世 念力珍作戦』(一九七四/監督:坪島孝 音楽:佐藤勝) 三『血を吸う薔薇』(一九七四/監督:山本迪夫 音楽:眞鍋理一郎) 四『ノストラダムスの大予言』(一九七四/監督:舛田利雄・特技監督:中野昭慶 音楽:冨田勲) 五『エスパイ』(一九七四/監督:福田純・特技監督:中野昭慶 音楽:平尾昌晃、京建輔) 第十章 多様なエンタテインメント映画を謳う音律[一九七五〜一九七八] 一『東京湾炎上』(一九七五/監督:石田勝心・特技監督:中野昭慶 音楽:鏑木創) 二『HOUSE ハウス』(一九七七/監督:大林宣彦 音楽:小林亜星、ミッキー吉野&ゴダイゴ) 三『惑星大戦争』(一九七七/監督:福田純・特技監督:中野昭慶 音楽:津島利章) 四『火の鳥』(一九七八/監督:市川崑・特技監督:中野昭慶 音楽:ミシェル・ルグラン、深町純) 五『ブルークリスマス』(一九七八/監督:岡本喜八 音楽:佐藤勝) 第十一章 東宝空想特撮映画の変容と新天地を弾ずる管楽[一九八〇、一九八四] 一『地震列島』(一九八〇/監督:大森健次郎・特技監督:中野昭慶 音楽:津島利章) 二『さよならジュピター』(一九八四/総監督:小松左京・監督:橋本幸治・特技監督:川北紘一 音楽:羽田健太郎) 付章 東宝空想特撮映画作品リスト[一九五四〜一九八四] 参考文献 あとがき 索引(人名、映画タイトル) 《著者略歴》 小林 淳(こばやし あつし) 映画関連著述家。1958年10月、東京都生まれ。日本映画、外国映画、映画音楽にかかわる評論、文筆を手がける。 【主な著書】『伊福部昭の映画音楽』/『日本映画音楽の巨星たち Ⅰ』[早坂文雄、佐藤勝、武満徹、古関裕而]『日本映画音楽の巨星たち Ⅱ』[伊福部昭、芥川也寸志、黛敏郎]『日本映画音楽の巨星たち Ⅲ』[木下忠司、團伊玖磨、林光]『伊福部昭 音楽と映像の交響』上・下『佐藤勝 銀幕の交響楽(シンフォニー)』『新版 伊福部昭の映画音楽』(以上、ワイズ出版)『ゴジラの音楽―伊福部昭、佐藤勝、宮内國郎、眞鍋理一郎の響きとその時代―』(作品社)『伊福部昭と戦後日本映画』『本多猪四郎の映画史』『岡本喜八の全映画』『ゴジラ映画音楽ヒストリア 1954-2016』『三船敏郎の映画史』(以上、アルファベータブックス)『日本の音楽家を知るシリーズ「伊福部昭」』(ヤマハミュージックメディア) 【主な編著書】『伊福部昭綴る─伊福部昭 論文・随筆集─』『伊福部昭綴るⅡ─伊福部昭 論文・随筆集─』『伊福部昭語る─伊福部昭 映画音楽回顧録─』『作曲家 渡辺宙明』『映画の匠 野村芳太郎』』(以上、ワイズ出版)
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今だから! 植木等 “東宝クレージー映画”と“クレージー・ソング”の黄金時代
¥3,520
今だからこそ見たい! 聴きたい! 植木等の映画と歌 映画、歌、発言、人間から多面的に解き明かす〈植木等の真実〉 貴重な東宝カラー・スチール、ご家族提供による秘蔵写真 多数掲載。 植木等研究本の決定版! 【本書の内容】 ①クレージー世代の筆者が“東宝クレージー映画”の代表作と“クレージー・ソング”を語り尽くす! ②『ニッポン無責任時代』の主人公・平均(たいらひとし)にはモデルがいた! その意外な人物とは? ③初めて聞く!『 クレージー黄金作戦』ラスベガス・ロケに参加したスタッフによる現地レポート ④植木等が残した言葉から、〈無責任男の呪縛〉を吹っ切った時期を読み解く。 ⑤“最初の付き人兼運転手”小松政夫さんに聞く、植木等と過ごした三年十か月。「 やっぱり植木等は、特別です……」(小松政夫) ⑥“最後の付き人”藤元康史氏が語る晩年の植木等。〈 植木等に国民栄誉賞が与えられなかった、その本当の理由〉とは? ⑦植木等が出演した8ミリ自主映画と教育映画があった!――幻の作品『刑事あいうえ音頭』と『おんぷ』を徹底紹介 ⑧バック・ミュージシャンを務めた斎藤誠が、音楽家としての植木等を語る! 《著者略歴》 高田 雅彦(タカダ マサヒコ) 『七人の侍』と『ゴジラ』公開の翌年、1955 年1月、山形市生まれ。実家が東宝の封切館「山形宝塚劇場」の株主だったことから、幼少時より東宝映画に親しむ。黒澤映画、クレージー映画には特に熱中。以来、成城学園に勤務しながら、東宝映画研究をライフワークとする。現在は、成城近辺の「ロケ地巡りツアー」講師と映画講座、映画文筆を中心に活動。 著書に、『成城映画散歩――あの名画も、この傑作も、みな東宝映画誕生の地・成城で撮られた』、『三船敏郎、この10 本――黒澤映画だけではない、世界のミフネ』(以上、白桃書房)、『七人の侍 ロケ地の謎を探る』(アルファベータブックス)、共著に『山の手「成城」の社会史』(青弓社)がある。
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七人の侍 ロケ地の謎を探る
¥2,750
撮影風景写真や航空写真、最新テクノロジーを駆使し、謎のロケ現場を「完全」特定! 『七人の侍』のあの場面は、ここで撮られた!! 二木てるみ・加藤茂雄ら、出演者たちが語る撮影現場の真実! 初めて見る! 東宝秘蔵の「未公開スチール」大量掲載!! 黒澤明による傑作時代劇『七人の侍』(1954年)、そのロケ撮影は、メインとなった百姓の村のオープンセットが作られた世田谷の大蔵のほか、御殿場、伊豆の各地で行われたが、その撮影ポイントについては、いまひとつ明確にされていないロケ地も多い。 前著『成城映画散歩』(白桃書房)で大蔵地区の撮影ポイントを紹介した高田雅彦(東宝映画研究家)が、今度はそれ以外のロケ地の完全特定に挑戦!! 現地調査による関係者の証言、さらにはスチール写真に残る山の稜線や周囲の状況といった手がかりを頼りに、撮影当時の航空写真やカシミール3D等を駆使して、これまで不明だった様々な撮影地点を特定することに成功!! 黒澤明生誕110年、三船敏郎生誕100年記念出版! 《著者略歴》 高田 雅彦(タカダ マサヒコ) 『七人の侍』と『ゴジラ』公開の翌年、昭和30(1955)年1月、山形市生まれ。実家が東宝の封切館「山形宝塚劇場」の株主だったことから、幼少時より東宝映画に親しむ。黒澤映画、クレージー映画には特に熱中。以来、成城学園に勤務しながら、東宝映画研究をライフワークとする。現在は、成城近辺の「ロケ地巡りツアー」講師と映画講座、映画文筆を中心に活動。 著書に、『成城映画散歩――あの名画も、この傑作も、みな東宝映画誕生の地・成城で撮られた』(白桃書房)、『三船敏郎、この10本――黒澤映画だけではない、世界のミフネ 』(同)、共著に『山の手「成城」の社会史』(青弓社)がある。
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特撮のDNA 平成ガメラの衝撃と奇想の大映特撮
¥3,850
2019年12月13日から蒲田のギャラリー鴻(日本工学院専門学校内)にて開催される「特撮のDNA ―平成ガメラの衝撃と奇想の大映特撮―」展の公式図録がアルファベータブックスより刊行!! 「平成ガメラ三部作」撮影当時の貴重なプロップ、デザイン画や絵コンテ等の資料、大判の美しい写真で構成した永久保存版! 樋口真嗣特技監督をはじめ主要特撮スタッフへのインタビューも敢行。今回初出の展示作品や、昭和の大映特撮の稀少な資料まで網羅した特撮ファン垂涎の一冊です。 《目次》 寄稿 ガメラのこと。 伊藤和典 ガメラ 大怪獣空中決戦 樋口真嗣 「先輩方に、ひたすら感謝です」 三池敏夫 「やるだけのことは、やれたかな」 ガメラ2 レギオン襲来 品田冬樹 「対戦怪獣を造形できて光栄でした」 若狭新一 「“映画を撮っている”感じがしました」 ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒 伊藤和典 「3作目が、いちばん愛着があるかも」 原口智生 「いい映画ができたと思います」 小さき勇者たち〜ガメラ〜 大映特撮、奇想の系譜をたどる旅 大怪獣ガメラ 大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン 大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス ガメラ対宇宙怪獣バイラス ガメラ対大悪獣ギロン ガメラ対大魔獣ジャイガー ガメラ対深海怪獣ジグラ 宇宙怪獣ガメラ 村瀬継蔵 「自分の手で創ると夢が広がります」 大魔神 大魔神怒る 大魔神逆襲 林 方谷 「非常にやり甲斐のある現場でした」 作品データ・資料集 大映特撮、奇想の系譜をたどる作品リスト
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みんなの寅さん from1969《叢書・20世紀の芸術と文学》
¥4,180
第一作から半世紀、記念すべき第50 作公開を記念して、渥美清と山田洋次監督による国民的映画「男はつらいよ」の全てが分かる決定版!! 娯楽映画研究家・佐藤利明が、文化放送「みんなの寅さん」公式サイトで、2011 年4 月から3 年間に渡り、“寅さん博士”として毎週連載を続けた大人気コラムを中心に、夕刊フジ連載「みんなの寅さん」、デイリースポーツ連載「天才俳優・渥美清 泣いてたまるか人生」などを集成。 「男はつらいよ」全50 作の魅力やトリビアを様々な視点で綴った、寅さんと日本人の半世紀。「男はつらいよ」史上最大のヴォリュームによる、究極の「寅さん本」!! ※巻末には、全作品のロケ地、啖呵売、寅さんの歌、配役など詳細を極めたデータベースを収録!! ※本書のカバーと章扉には、本年、松竹が実施した「『男はつらいよ』ファンアートコンテスト」にて記念館館長賞を受賞した、近藤こうじ氏のイラストを掲載!! 《著者略歴》 佐藤 利明(サトウ トシアキ) 構成作家・ラジオ・パーソナリティー。娯楽映画研究家として、ハナ肇とクレイジーキャッツ、「男はつらいよ」、エノケン・ロッパなどの昭和の喜劇人の魅力を、新聞連載やコラム、CD アルバム、映像ソフトのプロデュースを通して紹介を続けるエンタテイメントの伝道師。石原裕次郎についても、これまで全作品DVD の解説、CD、映像ソフトのプロデュース、「石原プロモーション50年史」の執筆などを手がけてきた。テレビ、ラジオなどで「昭和のエンタテインメント」をテーマに活躍中。音楽プロデューサーとしても活躍。2015 年文化放送特別賞受賞。著書『クレイジー音楽大全 クレイジーキャッツ・サウンド・クロニクル』(シンコーミュージック)、『植木等ショー! クレージーTV大全』(洋泉社)、『寅さんのことば 風の吹くまま 気の向くまま』(東京新聞)、『石原裕次郎 昭和太陽伝』など多数。
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石原裕次郎 昭和太陽伝《叢書・20世紀の芸術と文学》
¥4,180
「西部警察」世代が知らない裕次郎がここにいる!! 石原裕次郎三十三回忌に娯楽映画研究の第一人者がおくる、渾身の本格評伝。 生涯の軌跡と、全出演映画の詳説、さらに「だれもが愛した裕ちゃん」のエピソードの数々をまじえ、昭和とともに生きた大スターの生涯を様々な角度から描き、これ一冊で昭和のエンタメ・文化史としても読める一冊!! 石原プロモーション 監修 石原裕次郎・三十三回忌記念出版 どんなときも自然体で、おだやかで、やさしい。 裕次郎さんの大きさをいつも感じていました。 渡 哲也 出演映画104作、シングルレコード237タイトル……映画と歌とテレビ映画の足跡。 誕生から、日本映画黄金時代にトップスターとして駆け抜けた青春期、「俳優は男子一生の仕事にあらず」と石原プロモーションを立ち上げ、日本映画最大のヒット作『黒部の太陽』を作り上げた青年期、「太陽にほえろ!」でテレビ進出を果たし、テレビ映画「大都会」「西部警察」シリーズを製作して新たなムーブメントを起こした時代、そして病苦と闘い続けた晩年……。本書は、石原裕次郎の生涯を編年体で辿っている。その足跡を振り返ることは、「もはや戦後ではない」と呼ばれた昭和三十年代の映画界の隆盛と凋落、社会現象を巻き起こしたテレビ映画の時代を辿る映像文化史であり、「裕ちゃん」を熱く支持した人々の庶民史でもある。(本書「はじめに」より) 《目次》 まえがき 序章 第一部 太陽は昇る 第一章 もはや戦後ではない――昭和三十一(一九五六)年 『太陽の季節』五月十七日 古川卓巳監督 すべては、ここから始まった! ファインダーの向こうに、阪妻がいる! 『狂った果実』七月十二日 中平康監督 狂熱の季節の到来 テレビ「ひこばえショー 銀座の夜は生きている」(NTV) 『乳母車』十一月十四日 田坂具隆監督 伸びやかさと屈託と 『地底の歌』十二月十二日 野口博志監督 アウトローの孤独 『月蝕』十二月十九日 井上梅次監督 若きボクサーの肉体 『人間魚雷出撃す』十二月二十七日・古川卓巳監督 戦火に散った青春 第二章 日活アクション時代の幕開け――昭和三十二(一九五七)年 『お転婆三人姉妹 踊る太陽』一月三日 井上梅次 総天然色のミュージカル 『ジャズ娘誕生』四月三日 春原正久監督 チエミを照れながらエスコート 『勝利者』五月一日 井上梅次監督 自分を取り戻すための闘い! 『今日のいのち』六月二六日 田坂具隆監督 文芸作での誠実な演技 『幕末太陽傳』七月十四日 川島雄三監督 三枚目を際立たせる二枚目の高杉晋作 『海の野郎ども』八月二十一日 新藤兼人監督 新藤兼人と裕次郎による海洋活劇 『鷲と鷹』九月二十九日 井上梅次監督 裕次郎の海洋活劇 『俺は待ってるぜ』十月二十日 蔵原惟繕監督 日活アクションの方向性を決定づける 『嵐を呼ぶ男』十二月二九日 井上梅次監督 タフガイの代表作 第二部 太陽は輝く 第一章 独走! 映画黄金時代のトップ――昭和三十三(一九五八)年 『心と肉体の旅』一月九日 舛田利雄監督 盟友の監督デビュー作 『夜の牙』一月十五日 井上梅次監督 急遽の連続で完成した異色ミステリー 『錆びたナイフ』三月十一日 舛田利雄監督 過去と向き合い、現在を闘う 『陽のあたる坂道』四月十五日 田坂具隆監督 石坂洋次郎が裕次郎のために書いた原作 『明日は明日の風が吹く』四月二十九日 井上梅次監督 サラリーマンからヤクザへ 『素晴しき男性』七月六日 井上梅次監督 明朗ミュージカルと裕次郎 『風速40米』八月十二日 蔵原惟繕監督 嵐の中に立つ 『赤い波止場』九月二十三日 舛田利雄監督 ハードボイルドに生きる 『嵐の中を突っ走れ』十月二十九日 蔵原惟繕監督 熱血教師の裕次郎 『紅の翼』十二月二十八日 中平康監督 航空アクションへの挑戦! 第二章 タフガイ裕次郎の時代――昭和三十四(一九五九)年 『若い川の流れ』一月十五日 田坂具隆監督 文芸映画の北原三枝と裕次郎 『今日に生きる』三月十日 舛田利雄監督 和製西部劇の醍醐味 裕次郎の失踪 『男が爆発する』四月二十八日 舛田利雄監督 裕次郎の男性的魅力に溢れた活劇 『山と谷と雲』五月三十一日 牛原陽一監督 男泣きする裕次郎…… 『世界を賭ける恋』七月十二日 滝沢英輔監督 日本映画初の欧州ロケを敢行 『男なら夢をみろ』八月九日 牛原陽一監督 不良性感度をたたえた裕次郎のワルぶり 『裕次郎の欧州駈けある記』九月一日 企画・監修 裕次郎によるロケ日記 『清水の暴れん坊』九月二十七日 松尾昭典監督 第三の男・赤木圭一郎との本格共演 『天と地を駈ける男』十一月一日 舛田利雄監督 ダイナミックな航空アクション 『男が命を賭ける時』十二月二十七日 松尾昭典監督 危険を伴う大油田の爆破シーン 第三章 日活ダイヤモンド・ラインによるアクション映画の時代――昭和三十五(一九六〇)年 『鉄火場の風』一月十五日 牛原陽一監督 過去のある男の痛快アクション 『白銀城の対決』三月六日 斎藤武市監督 雪山で展開されるスキーアクション 『あじさいの歌』四月二日 滝沢英輔監督 年に一度の青春文芸路線 『青年の樹』四月二十九日 舛田利雄監督 青年の理想、理想の青年 『天下を取る」七月十三日 牛原陽一監督 痛快! 裕次郎のサラリーマン喜劇 『喧嘩太郎』八月十日 舛田利雄監督 ダイナミックなサラリーマン喜劇 『やくざ先生』九月二十一日 松尾昭典監督 感化院出身の型破り教師の奮闘 『あした晴れるか」十月二六日 中平康監督 異才・中平康のスクリューボール・コメディ 『闘牛に賭ける男』十二月二七日 舛田利雄監督 北原三枝、裕次郎との結婚、引退へ 裕次郎と北原三枝の結婚 第三部 俳優は男子一生の仕事にあらず 第一章 ケガで入院!――昭和三十六(一九六一)年 『街から街へつむじ風』一月十四日 松尾昭典監督 「銀座の恋の物語」誕生! 裕次郎、ケガで入院! 『あいつと私』九月十日 中平康監督 復帰第一作は明朗青春映画! 『堂堂たる人生』十月二十二日 牛原陽一監督 源氏鶏太原作の痛快サラリーマン喜劇 『アラブの嵐』十二月二十四日 中平康監督 エジプトロケを敢行した国際アクション 第二章 夢へ向かって――昭和三十七(一九六二)年 『男と男の生きる街』一月十四日 舛田利雄監督 「大都会」の原点となる社会派アクション! 『銀座の恋の物語』三月四日 蔵原惟繕監督 日活ムード・アクションの萌芽 『青年の椅子』四月八日 西河克己監督 高度成長を支えた熱血サラリーマン映画 『雲に向かって起つ』五月一日 滝沢英輔監督 政治の不正に挑む反逆児の保守化 『憎いあンちくしょう』七月八日 蔵原惟繕監督 エポックとなったロードムービー 『零戦黒雲一家』八月十二日 舛田利雄監督 豪快! 戦争アクション 『若い人』十月六日 西河克己監督 吉永小百合と裕次郎 『金門島にかける橋』十一月三日 松尾昭典監督 台湾との合作による大スケールのスペクタクル 『花と竜』十二月二十六日 舛田利雄監督 任侠映画はここから始まった! 十二月二十七日 石原プロモーション設立会見 第四部 太陽に向かって立つ 第一章 石原プロモーション始動!――昭和三十八(一九六三)年 『何か面白いことないか』三月三日 蔵原惟繕監督 蔵原惟繕の精神的アクション映画 『太陽への脱出』四月二十八日 舛田利雄監督 太陽の男の壮絶な死! 『夜霧のブルース』六月三十日 野村孝監督 孤独の人生に差す暖かな光が消えた時…… 石原プロモーション第一回作品 テレビ「裕次郎アワー 今晩は、裕次郎です」(NTV) なかにし礼との出逢い 『太平洋ひとりぼっち』十月二十七日 市川崑監督 映画への夢の具現化 第二章 最高のシンガー――昭和三十九(一九六四)年 『赤いハンカチ』一月三日 舛田利雄監督 日活アクションの最高峰 テレビ・さくらスターライト劇場「あしたの虹」(KTV)四月五日〜九月二十七日 テレビ・一千万人の劇場「小さき闘い」(CX)五月六日 『夕陽の丘』 四月二十九日 松尾昭典監督 ムード・アクション路線が定着 『鉄火場破り』七月十二日 斎藤武市監督 着流しヤクザの裕次郎が大暴れ! 『素晴らしきヒコーキ野郎』十月十九日 ケン・アナキン監督 裕次郎のハリウッド進出作品 『殺人者を消せ』九月十九日 舛田利雄監督 新機軸のアクション・コメディ! 『「小さき闘い」より 敗れざるもの』十月三十日 松尾昭典監督 少年とアウトローの友情 石原プロモーションと三船プロダクション 『黒い海峡』十二月三十一日 江崎実生監督 暗黒街に生きる 第三章 渡哲也との出会い――昭和四十(一九六五)年 『城取り』三月六日 舛田利雄監督 司馬遼太郎×裕次郎の豪快時代劇! テレビ「結婚について」(TBS) 『青春とはなんだ』七月十四日 舛田利雄監督 熱血教師!青春ドラマの原点! 渡哲也との出会い 『泣かせるぜ』 九月十八日 松尾昭典監督 渡哲也と裕次郎、初共演! 芸能生活十周年記念リサイタル 『赤い谷間の決闘』 十二月二十八日 舛田利雄監督 裕次郎と渡哲也による「男対男」活劇! 第四章 「二人の世界」のビッグヒット――昭和四十一(一九六六)年 『二人の世界』二月二十五日 松尾昭典監督 大ヒット曲からムード・アクションへ 『青春大統領』四月二十七日 江崎実生監督 ジャニーズと裕次郎の娯楽アクション大作 テレビ「バラエティー すてきな仲間」(NET) 『黒部の太陽』への道 『夜霧の慕情』六月一日 松尾昭典監督 アウトローの愛 『夜のバラを消せ』七月九日 舛田利雄監督 007ブームと裕次郎映画 『帰らざる波止場』八月十三日 江崎実生監督 過去を持つ男と女の愛情 『栄光への挑戦』十月八日 舛田利雄監督 青年実業家の栄光と挫折 『逃亡列車』十二月二十四日 江崎実生監督 目指すはハリウッドの戦争アクション 第五部 太陽は黒部に昇る 第一章 『黒部の太陽』へ向かって――昭和四十二(一九六七)年 『夜霧よ今夜も有難う』三月十一日 江崎実生監督 裕次郎とルリ子のムード・アクション到達点 『嵐来たり去る』五月三日 舛田利雄監督 任侠にかける男の意気地 『黒部の太陽』クランクインへの道 『波止場の鷹』八月十二日 西村昭五郎監督 ムードアクションからハードボイルドへ 『黒部の太陽』決死の撮影の日々 『君は恋人』十一月三日 斎藤武市監督 水の江滝子と共演 『黄金の野郎ども』十二月二十三日 江崎実生監督 スカーフェイスのダーティ・ヒーロー 第二章 太陽は黒部に輝く――昭和四十三(一九六八)年 『遊侠三国志 鉄火の花道』一月十三日 松尾昭典監督 裕次郎、小林旭、高橋英樹の 三大スターによる任侠大作! 『黒部の太陽』二月十七日 熊井啓監督 映画史上最大のプロジェクト、遂に完成す! 『昭和のいのち』六月二十二日 舛田利雄監督 殴り込みを拒否した裕次郎 『忘れるものか』十二月二十八日 松尾昭典監督 東宝の星由里子との初共演 第三章 アフリカ・サファリラリーへの挑戦――昭和四十四(一九六九)年 『風林火山』三月一日 稲垣浩監督 スタープロによる戦国絵巻 『栄光への5000キロ』七月十五日 蔵原惟繕監督 ロマンチシズムとリアリズムと 『人斬り』八月九日 五社英雄監督 盟友・勝新太郎との初共演 テレビ『黒部の太陽』(NTV)八月三日〜十月十二日 『富士山頂』への登頂 『嵐の勇者たち』十二月三十一日 舛田利雄監督 日活オールスターによるピカレスクロマン 第六部 栄光と挫折 第一章 斜陽の映画界での闘い――昭和四十五(一九七〇)年 『富士山頂』二月二十八日 村野鐡太郎監督 『待ち伏せ』三月二十一日 稲垣浩監督 五大スター競演による娯楽時代劇 『ある兵士の賭け』六月六日 キース・エリック・バート監督 目指すはハリウッド! エベレスト大滑降 七月十八日 上映中の公開打ち切り 『スパルタ教育 くたばれ親父』八月十二日 舛田利雄監督 現代っ子対太陽族! 『戦争と人間 第一部 運命の序曲』八月十四日 山本薩夫監督 空前の超大作のなかの裕次郎 第二章 ある時代の終焉――昭和四十六(一九七一)年 『男の世界』一月十三日 長谷部安春監督 日活アクションへの挽歌 『蘇える大地』二月二十六日 中村登監督 栄光と夢の挫折 裕次郎の入院と渡哲也の入社 第七部 太陽はふたたび…… 第一章 「太陽にほえろ!」放映開始!――昭和四十七(一九七二)年 『影狩り』六月十日 舛田利雄監督 人気劇画をスペクタクル時代劇化 「太陽にほえろ!」(NTV)七月二十一日〜一九八六年十一月十四日 テレビ界に吹き荒れる刑事ドラマ旋風 『影狩り ほえろ大砲』十月十日 舛田利雄監督 時代劇アクションシリーズ第二作! 第二章 プロデューサー・裕次郎、スター渡哲也――昭和四十八、四十九(一九七三、七四)年 『反逆の報酬』二月十七日 澤田幸弘監督 裕次郎と渡哲也のピカレスク・ロマン 『ゴキブリ刑事』六月九日 小谷承靖監督 渡哲也主演作を裕次郎がプロデュース 『ザ・ゴキブリ』十二月一日 小谷承靖監督 好評! シリーズ第二作 昭和四十九(一九七四)年 第三章 大都会――昭和五十~五十四(一九七五~七九)年 昭和五十(一九七五)年 昭和五十一(一九七六)年 「大都会―闘いの日々―」(NTV) 石原プロモーション初めてのテレビ映画 『凍河』四月二十四日 斎藤耕一監督 中村雅俊をサポートする裕次郎 昭和五十二(一九七七)年 「大都会PARTⅡ」 ハードアクションへの転身 「大都会PARTⅡ」(NTV)四月五日~一九七八年三月二十六日 昭和五十三(一九七八)年 「大都会PARTⅢ」(NTV)十月三日~一九七九年九月十一日 第八部 陽は沈み、太陽はまた昇る 第一章 西部警察――昭和五十四、五十五(一九七九、八〇)年 昭和五十四(一九七九)年 「西部警察」(ANB)十月十四日〜一九八二年四月十八日 昭和五十五(一九八〇)年 第二章 裕次郎、倒れる――昭和五十六(一九八一)年 裕次郎、倒れる! 第三章 西部警察、全国縦断ロケ――昭和五十七~五十九(一九八二~八四)年 昭和五十七(一九八二)年 「西部警察PARTⅡ」(ANB)五月三十日〜一九八三年三月二十日 『わが青春のアルカディア』七月二十八日 声優への挑戦 『西部警察PARTⅡ』全国縦断ロケーション 昭和五十八(一九八三)年 「西部警察PARTⅢ」(ANB)四月三日〜一九八四年十月二十二日 石原プロモーション創立二十周年 第九部 甦る太陽 昭和五十九(一九八四)年 『零戦燃ゆ』八月十一日 舛田利雄監督 盟友のために歌う 「西部警察」最終回 十月二十二日 第十部 昭和の太陽 昭和六十(一九八五)年 映画への夢 昭和六十一(一九八六)年 「太陽にほえろ!」最終回 十一月十四日 生涯最後の芝居 昭和六十二(一九八七)年 太陽は星に…… わが人生に悔いなし 平成の三十一年間 《著者略歴》 佐藤 利明(サトウ トシアキ) 構成作家・ラジオ・パーソナリティー。娯楽映画研究家として、ハナ肇とクレイジーキャッツ、「男はつらいよ」、エノケン・ロッパなどの昭和の喜劇人の魅力を、新聞連載やコラム、CD アルバム、映像ソフトのプロデュースを通して紹介を続けるエンタテイメントの伝道師。石原裕次郎についても、これまで全作品DVD の解説、CD、映像ソフトのプロデュース、「石原プロモーション50年史」の執筆などを手がけてきた。テレビ、ラジオなどで「昭和のエンタテインメント」をテーマに活躍中。音楽プロデューサーとしても活躍。2015 年文化放送特別賞受賞。著書『クレイジー音楽大全 クレイジーキャッツ・サウンド・クロニクル』(シンコーミュージック)、『植木等ショー! クレージーTV大全』(洋泉社)、『寅さんのことば 風の吹くまま 気の向くまま』(東京新聞)、『石原裕次郎 昭和太陽伝』など多数。
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三船敏郎の映画史《叢書・20世紀の芸術と文学》
¥3,850
日本映画界の頂点、大スター・三船敏郎の本格評伝!! 不世出の大スター、黒澤映画の象徴、世界のミフネ。デビューから最晩年までの全出演映画を通して描く、評伝にして、映画史。全出演映画のデータ付き!! 三船プロダクション監修 生誕100 周年(2020 年)記念出版!! 朝日新聞に書評掲載!! 横尾忠則評 https://book.asahi.com/article/12397837 《目次》 『三船敏郎の映画史 』 目次 三船敏郎はひとりしかいない、ひとりでいい 宝田 明 序章 俳優・三船敏郎登場前夜 第一章 三船敏郎と映画俳優行路 第二章 三船敏郎と映画デビュー作『銀嶺の果て』 一 『山小屋の三悪人』(『銀嶺の果て』) 二 谷口千吉が『銀嶺の果て』に至るまで 三 三船敏郎の出現 四 黒澤明、岡本喜八、伊福部昭 第三章 三船敏郎と戦後東宝映画成長期 —一九四〇年代〜一九五〇年代記初期— 一 『酔いどれ天使』『静かなる決闘』 二 『ジャコ萬と鉄』『野良犬』 三 『醜聞(スキャンダル)』『婚約指輪(エンゲージ・リング)』『羅生門』 四 『愛と憎しみの彼方へ』『白痴』『海賊船』『完結 佐々木小次郎 巌流島決闘』 五 『馬喰一代』『荒木又右ヱ門 決闘鍵屋の辻』『霧笛』 第四章 三船敏郎と東宝映画成熟期 —一九五〇年代中期— 一 『西鶴一代女』『戦国無頼』『激流』『港へ来た男』 二 『吹けよ春風』『抱擁』『ひまわり娘』『太平洋の鷲』 三 『七人の侍』 四 『宮本武蔵』『潮騒』 五 『密輸船』『男ありて』『続 宮本武蔵 一乗寺の決斗』『生きものの記録』 第五章 三船敏郎と東宝映画隆盛期 —一九五〇年代後期— 一 『宮本武蔵 完結篇 決闘巌流島』『黒帯三国志』『愛情の決算』『ならず者』 二 『囚人船』『蜘蛛巣城』『嵐の中の男』『この二人に幸あれ』 三 『柳生武芸帳』『どん底』『下町─ダウンタウン─』『柳生武芸帳 双龍秘劔』 四 『無法松の一生』『隠し砦の三悪人』『暗黒街の顔役』 五 『或る剣豪の生涯』『戦国群盗伝』『独立愚連隊』『日本誕生』 第六章 三船敏郎と東宝娯楽映画群の玉座 —一九六〇年代初期— 一 『暗黒街の対決』『国定忠治』『ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐』 二 『男対男』『悪い奴ほどよく眠る』『サラリーマン忠臣蔵』『大坂城物語』 三 『用心棒』『価値ある男』『椿三十郎』 四 『どぶろくの辰』『忠臣蔵 花の巻・雪の巻』『太平洋の翼』 第七章 三船敏郎と東宝黄金時代の終幕 —一九六〇年代中期— 一 『天国と地獄』『五十万人の遺産』 二 『大盗賊』『侍』『赤ひげ』 三 『太平洋奇跡の作戦 キスカ』『血と砂』『暴れ豪右衞門』 四 『大菩薩峠』『奇巌城の冒険』『怒涛一万浬』『グラン・プリ』 第八章 三船敏郎と日本映画大作時代 —一九六〇年代後期— 一 『上意討ち—拝領妻始末—』『日本のいちばん長い日』 二 『黒部の太陽』『連合艦隊司令長官 山本五十六』 三 『太平洋の地獄』『風林火山』『栄光への5000キロ』『日本海大海戦』 四 『赤毛』『新選組』 第九章 三船敏郎とスター映画大作の時代 —一九七〇年代— 一 『座頭市と用心棒』『幕末』『待ち伏せ』『激動の昭和史 軍閥』 二 『レッド・サン』『太陽にかける橋 ペーパータイガー』『日本の 野望篇』 三 『犬笛』『お吟さま』 第十章 三船敏郎と映画俳優人生の閉幕 —一九八〇年代〜一九九〇年代— 一 『1941』『制覇』 二 『日本海大海戦 海ゆかば』『男はつらいよ 知床慕情』 三 『千利休 本覺坊遺文』『深い河』 あとがき 付章 三船敏郎映画作品リスト 索引(人名索引・映画名索引) 《著者略歴》 小林 淳(コバヤシ アツシ) 映画・音楽関連文筆家。1958(昭和33)年、東京生まれ。日本映画・外国映画、映画音楽にかかわる文筆・評論活動を行う。【 著書】『伊福部昭と戦後日本映画』『本多猪四郎の映画史』『岡本喜八の全映画』『ゴジラ映画音楽ヒストリア』(以上、アルファベータブックス)、『日本映画音楽の巨星たち』(Ⅰ~Ⅲ)『伊福部昭の映画音楽』『伊福部昭 音楽と映像の交響』(上・下)『佐藤勝 銀幕の交響曲(シンフォニー)』(以上、ワイズ出版)、『ゴジラの音楽―伊福部昭、佐藤勝、宮内國郎、眞鍋理一郎の響きとその時代』(作品社)【編書】『 伊福部昭綴る―伊福部昭論文・随筆集』『伊福部昭語る―伊福部昭映画音楽回顧録』『伊福部昭綴る〈2〉―伊福部昭 論文・随筆集』(ワイズ出版)
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ジブリの授業 語りえぬものたちの残響と変奏に耳を澄ます
¥2,200
ジブリ映画から聴こえてくる、〈近代〉に閉じ込められた多層的な〈声〉を生徒たちと掘り起こす授業の記録。 高校生と教師が〈教わる者〉〈教える者〉の垣根を超え、主体的に議論する「ジブリの授業」は12 年にわたって続いている。ジブリ映画には、忘却された様々な記憶が封印されている。映画から聴こえてくる〈声〉に耳を傾けながら、教師と生徒が授業で熱く語り合う中から生まれたジブリ論。 ◇ 収録作品『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』『崖の上のポニョ』『風立ちぬ』『風の谷のナウシカ』 ◇ 章末に授業で登場したキーワード集を付す。 【キーワードの一部】 比喩と隠喩―ハンセン病患者の記憶/ 不思議の町の無国籍性と多国籍性/労働とアイデンティティ/言霊思想とアニミズム/荒川修作の『養老天命反転地』と身体感覚/他者性の獲得/血と清め/中心と周縁/抑制される「火」・戦争に使われる「火」/ナルシシズムとルサンチマン/まれびととして津波を呼ぶ人面魚/生と死/輪廻・円環する世界/ニライカナイ/男性論理・女性論理/母親のかたち/潜在するコンプレックスの解消/風の意味するもの、ほか… 《目次》 はじめに 1 千と千尋の神隠し ― 都市のアルケオロジー 2 もののけ姫 ― 越境する「もののけ」たち 3 ハウルの動く城 ― 動く、壊す 4 崖の上のポニョ ― 「空」から「海」へ 5 風立ちぬ ― 風は繰り返し吹き、そしてお絹さんは変奏し続ける 6 風の谷のナウシカ ― 虫めづる姫君 あとがき 《著者略歴》 古川 晴彦(フルカワ ハルヒコ) 1980年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科日本語日本文化専攻博士後期課程単位取得退学。現在、慶應義塾高等学校教諭(2006年から現職)。専門は日本近代文学、音楽評論。アシュケナージ指揮シドニー響『マーラー:交響曲第4 番&第6 番』『マーラー:交響曲第5 番』『マーラー:大地の歌』『プロコフィエフ:交響曲全集』(オクタヴィア・レコード)のCDライナーノートの執筆のほか、「終わらない骨の歌(書評)」(『三田文学 冬季号』 2016 年)、「声の蜃気楼 吉増剛造氏インタビュー」(『図書新聞』 2016 年)、「島村抱月は本当に〈カチューシャの唄〉を作詞したか」(『國文學』 2006 年)など。
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実相寺昭雄 才気の伽藍 鬼才映画監督の生涯と作品
¥2,750
『ウルトラマン』『帝都物語』『オーケストラがやってきた』…テレビ映画、映画、クラッシック音楽などさまざまな分野で多彩な活動を展開した実相寺昭雄。実相寺と交流のあった気鋭の評論家が、作品を論じつつ、その生涯と作品を、寺院の伽藍に見立てて描く。 初めて公開される日記、絵コンテ、スナップなど秘蔵図版多数収録。 没後10年、生誕80周年記念出版!! 《目次》 【総門】 「光学」と「電送」の結界で魔笛を鳴らす男 【山門】 幼少期・青春期 青島、そして張家口 伊福部昭、ルネ・クレール、円谷英二 テレビジョンの預言 【回廊】 テレビ映画作品 TBS入社、演出デビュー 『おかあさん』『7時にあいまショー』『いつか極光の輝く街に』 美空ひばり中継事件と『でっかく生きろ』降板 円谷プロと「テレビ映画」 『ウルトラマン』 『レモンのような女』 『ウルトラセブン』 『風』 『怪奇大作戦』 コダイ・グループと『シルバー仮面』 映画的ビデオドラマ『波の盆』『青い沼の女』 ハイビジョンと『東京幻夢』 『ウルトラマンティガ』『ウルトラマンダイナ』への帰還 『ウルトラQ dark fantasy』『ウルトラマンマックス』 【仏殿】 映画作品 ATGと『宵闇せまれば』『無常』 『曼陀羅』『哥』『あさき夢みし』 商業映画『歌麿 夢と知りせば』 超大作『帝都物語』 『悪徳の栄え』『ウルトラQザ・ムービー 星の伝説』 『屋根裏の散歩者』『D坂の殺人事件』 『姑獲鳥の夏』『乱歩地獄』『ユメ十夜』『シルバー假面』 【法殿】ビデオ作品・ TVコマーシャル アダルト・ビデオ連作と『不思議館』 TVコマーシャル 【鐘楼】音楽作品 『オーケストラがやってきた』と小澤征爾、朝比奈隆 『魔笛』と舞台演出 【禅堂】小説・随筆 官能小説 特撮文化の伝承 【後餓鬼】あとがきにかえて 【大庫裏】実相寺昭雄 主要作品リスト 《著者略歴》 樋口 尚文(ヒグチ ナオフミ) 1962 年生まれ。早稲田大学政経学部卒。『インターミッション』(2013)で映画監督としてデビュー。映画評論に『大島渚のすべて」『黒澤明の映画術』『ロマンポルノと実録やくざ映画』『「砂の器」と「日本沈没」70 年代日本の超大作映画』『グットモーニング、ゴジラ 監督本多猪四郎と撮影所の時代』ほか。TVCM のクリエーティブ・ディレクターでもある。
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ゴジラ映画音楽ヒストリア 1954-2016
¥2,750
伊福部昭、佐藤勝、宮内國郎、眞鍋理一郎、小六禮次郎、すぎやまこういち、服部隆之、大島ミチル、大谷幸、キース・エマーソン、鷺巣詩郎……11人の作曲家たちの、ゴジラとの格闘の歴史。音楽に着目したゴジラ映画通史。 最新作『シン・ゴジラ』までの全作品ガイド&映画音楽論。 《目次》 はじめに──ゴジラ映画音楽の小宇宙 第一章 ゴジラ映画音楽の産声 音楽担当者プロフィール[伊福部昭、佐藤勝] 1 『ゴジラ』(一九五四/監督:本多猪四郎、音楽:伊福部昭) 2 『ゴジラの逆襲』(一九五五/監督:小田基義、音楽:佐藤勝) 第二章 伊福部ゴジラ映画音楽の光彩 3 『キングコング対ゴジラ』(一九六二/監督:本多猪四郎、音楽:伊福部昭) 4 『モスラ対ゴジラ』(一九六四/監督:本多猪四郎、音楽:伊福部昭) 5 『三大怪獣 地球最大の決戦』(一九六四/監督:本多猪四郎、音楽:伊福部昭) 6 『怪獣大戦争』(一九六五/監督:本多猪四郎、音楽:伊福部昭) 第三章 二大巨匠の手にゆだねられたゴジラ映画音楽 7 『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』(一九六六/監督:福田純、音楽:佐藤勝) 8 『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』(一九六七/監督:福田純、音楽:佐藤勝) 9 『怪獣総進撃』(一九六八/監督:本多猪四郎、音楽:伊福部昭) 第四章 一九七〇年代の芳香が漂うゴジラ映画音楽 音楽担当者プロフィール[宮内國郎、眞鍋理一郎] 10 『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』(一九六九/監督:本多猪四郎、音楽:宮内國郎) 11 『ゴジラ対ヘドラ』(一九七一/監督:坂野義光、音楽:眞鍋理一郎) 12 『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』(一九七二/監督:福田純、音楽:伊福部昭[既成曲流用]) 13 『ゴジラ対メガロ』(一九七三/監督:福田純、音楽:眞鍋理一郎) 14 『ゴジラ対メカゴジラ』(一九七四/監督:福田純、音楽:佐藤勝) 15 『メカゴジラの逆襲』(一九七五/監督:本多猪四郎、音楽:伊福部昭) 第五章 新時代ゴジラ映画音楽の黎明 音楽担当者プロフィール[小六禮次郎、すぎやまこういち] 16 『ゴジラ』(一九八四/監督:橋本幸治、音楽:小六禮次郎) 17『ゴジラVSビオランテ』(一九八九/監督:大森一樹、音楽:すぎやまこういち) 第六章 平成ゴジラ映画音楽のとどろき 音楽担当者プロフィール[服部隆之] 18 『ゴジラVSキングギドラ』(一九九一/監督:大森一樹、音楽:伊福部昭) 19 『ゴジラVSモスラ』(一九九二/監督:大河原孝夫、音楽監督:伊福部昭) 20 『ゴジラVSメカゴジラ』(一九九三/監督:大河原孝夫、音楽監督:伊福部昭) 21 『ゴジラVSスペースゴジラ』(一九九四/監督:山下憲章、音楽:服部隆之) 22 『ゴジラVSデストロイア』(一九九五/監督:大河原孝夫、音楽監督:伊福部昭) 第七章 ゴジラ映画音楽、二〇〇〇年代の相貌 音楽担当者プロフィール[大島ミチル、大谷幸、キース・エマーソン] 23 『ゴジラ2000ミレニアム』(一九九九/監督:大河原孝夫、音楽:服部隆之) 24 『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』(二〇〇〇/監督:手塚昌明、音楽:大島ミチル) 25 『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(二〇〇一/監督:金子修介、音楽:大谷幸) 26 『ゴジラ×メカゴジラ』(二〇〇二/監督:手塚昌明、音楽:大島ミチル) 27 『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』(二〇〇三/監督:手塚昌明、音楽:大島ミチル) 28 『ゴジラ FINAL WARS』(二〇〇四/監督:北村龍平、音楽:キース・エマーソン) 第八章 『シン・ゴジラ』のゴジラを呼び覚ます響き 音楽担当者プロフィール[鷺巣詩郎] 29 『シン・ゴジラ』 (二〇一六/総監督:庵野秀明、監督:樋口真嗣、音楽:鷺巣詩郎、伊福部昭) あとがき 《著者略歴》 小林 淳(コバヤシ アツシ) 映画・音楽関連文筆家。1958(昭和33)年、東京生まれ。日本映画・外国映画、映画音楽にかかわる文筆・評論活動を行う。【 著書】『伊福部昭と戦後日本映画』『本多猪四郎の映画史』『岡本喜八の全映画』(以上、アルファベータブックス)、『日本映画音楽の巨星たち』(Ⅰ~Ⅲ)『伊福部昭の映画音楽』『伊福部昭 音楽と映像の交響』(上・下)『佐藤勝 銀幕の交響曲(シンフォニー)』(以上、ワイズ出版)、『ゴジラの音楽―伊福部昭、佐藤勝、宮内國郎、眞鍋理一郎の響きとその時代』(作品社)【編書】『 伊福部昭綴る―伊福部昭論文・随筆集』『伊福部昭語る―伊福部昭映画音楽回顧録』『伊福部昭綴る〈2〉―伊福部昭 論文・随筆集』(ワイズ出版)
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岡本喜八の全映画
¥2,200
『大誘拐RAINBOW KIDS』(1991年) では日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞。『暗黒街の顔役』『独立愚連隊』『江分利満氏の優雅な生活』『日本のいちばん長い日』『殺人狂時代』『肉弾』『吶喊』『ダイナマイトどんどん』『ジャズ大名』『大誘拐』など代表作は多数。テンポが良く、受け手が見て〈おもしろい〉〈楽しい〉映画を重視し、戦争をテーマにした社会派でありながらも、娯楽・エンタテインメントとしての映画をどこまでも追究した、稀有な監督の39作品全てを網羅。各作品ごとに詳細なデータや見どころを紹介する。また、リズム感のある作品に欠かせない音楽の使われ方にも着目!没後10年を迎える今、改めて読んでほしい一冊! 《目次》 序章──岡本喜八の肖像 第一章 岡本映画の誕生 第二章 岡本映画スタイルの確立 第三章 岡本映画の百花繚乱期 第四章 日本映画界の中心監督のひとりとして 第五章 日本映画衰勢期の渦中で 第六章 日本映画界の名巧時代 第七章 岡本映画の新時代 《著者略歴》 小林 淳(コバヤシ アツシ) 映画・音楽関連文筆家。1958(昭和33)年、東京生まれ。日本映画・外国映画、映画音楽にかかわる文筆・評論活動を行う。【 著書】『伊福部昭と戦後日本映画』『本多猪四郎の映画史』『ゴジラ映画音楽ヒストリア』(以上、アルファベータブックス)、『日本映画音楽の巨星たち』(Ⅰ~Ⅲ)『伊福部昭の映画音楽』『伊福部昭 音楽と映像の交響』(上・下)『佐藤勝 銀幕の交響曲(シンフォニー)』(以上、ワイズ出版)、『ゴジラの音楽―伊福部昭、佐藤勝、宮内國郎、眞鍋理一郎の響きとその時代』(作品社)【編書】『 伊福部昭綴る―伊福部昭論文・随筆集』『伊福部昭語る―伊福部昭映画音楽回顧録』『伊福部昭綴る〈2〉―伊福部昭 論文・随筆集』(ワイズ出版)
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本多猪四郎の映画史《叢書・20世紀の芸術と文学》
¥5,280
「特撮怪獣映画の巨匠」として数々の日本映画を手がけた監督・本多猪四郎は、その作品の中で常に時代を意識し、社会に対する鋭い問いをなげかけてきた。また、原子力の脅威を訴え続けてきたが、その根底には、戦争体験の中から得た彼の人間愛・ヒューマニズムが息づいている。今回は、普段あまりスポットの当たらない本多の人間ドラマを題材とした作品にも焦点を当て、初期から晩年まで、体系的に彼の作品を読み解いていく。伊福部昭との交流の中で、SF特撮映画に多大な影響を受けてきた著者が放つ本多猪四郎論の決定版!!〈巻末に劇場用映画監督作品リスト付き〉 《目次》 まえがき 第一章 太平洋戦争と助監督修業のはざまで 第二章 映画監督・本多猪四郎の誕生 『青い真珠』 『南国の肌』と『港へ来た男』 第三章 核開発が生み出した恐怖の水爆大怪獣 『続思春期』 『太平洋の鷲』と『さらばラバウル 最後の戦斗機』 『ゴジラ』 第四章 空想科学映画の作り手として 『恋化粧』と『おえんさん』 『獣人雪男』 『若い樹』と幾本かの小品 『空の大怪獣ラドン』 第五章 ミステリアンの悲劇と人類の行く末 『この二人に幸あれ』と『わが胸に虹は消えず』 『地球防衛軍』 『花嫁三重奏』と『こだまは呼んでいる』 『鉄腕投手稲尾物語』 『上役・下役・ご同役』 第六章 核がもたらす人類の終焉、科学がいざなう人類の平和 『美女と液体人間』 『大怪獣バラン』 『宇宙大戦争』 第七章 闇と影にうごめく男女の情念劇 『ガス人間第一号』 第八章 高度成長時代をうたう大怪獣映画と国家的SF映画 『モスラ』 『妖星ゴラス』 第九章 一九六〇年代初期の日本と日本人 『マタンゴ』 『海底軍艦』 第十章 大娯楽怪獣映画の巨匠 『キングコング対ゴジラ』 『モスラ対ゴジラ』 第十一章 怪獣映画監督の作家性 『宇宙大怪獣ドゴラ』 『三大怪獣 地球最大の決戦』 『怪獣大戦争』 『怪獣総進撃』 第十二章 東宝フランケンシュタインの世界 『フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)』 『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』 第十三章 晩年期における映画監督活動 『お嫁においで』と『キングコングの逆襲』 『緯度0ゼロ大作戦』と『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』 第十四章 一九七〇年代から──本多猪四郎の映画が遺したもの 『ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣』 『メカゴジラの逆襲』 黒澤明監督作『影武者』から『まあだだよ』まで あとがき 本多猪四郎 劇場用映画監督作品リスト 《著者略歴》 小林 淳(コバヤシ アツシ) 映画・音楽関連文筆家。1958(昭和33)年、東京生まれ。日本映画・外国映画、映画音楽にかかわる文筆・評論活動を行う。【 著書】『伊福部昭と戦後日本映画』『ゴジラ映画音楽ヒストリア』(以上、アルファベータブックス)、『日本映画音楽の巨星たち』(Ⅰ~Ⅲ)『伊福部昭の映画音楽』『伊福部昭 音楽と映像の交響』(上・下)『佐藤勝 銀幕の交響曲(シンフォニー)』(以上、ワイズ出版)、『ゴジラの音楽―伊福部昭、佐藤勝、宮内國郎、眞鍋理一郎の響きとその時代』(作品社)【編書】『 伊福部昭綴る―伊福部昭論文・随筆集』『伊福部昭語る―伊福部昭映画音楽回顧録』『伊福部昭綴る〈2〉―伊福部昭 論文・随筆集』(ワイズ出版)
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伊福部昭と戦後日本映画《叢書・20世紀の芸術と文学》
¥4,180
「ゴジラ」をはじめとする特撮映画の音楽で知られる作曲家・伊福部昭。 今年は、伊福部の生誕100年、ゴジラ60年で改めて注目されている。 しかし、伊福部が関わったのは特撮映画だけではない。 東宝、東映、大映、松竹、日活、そして独立プロと、映画界を横断し、 黒澤明、市川崑、三隅研次、今井正、熊井啓、新藤兼人、吉村公三郎、本多猪四郎、 三船敏郎、勝新太郎、中村錦之助、市川雷蔵、石原裕次郎ら、 巨匠・名優たちとともに、映画作りに参画した、 戦後最大の映画人のひとりだった。 伊福部研究の第一人者が書き下ろす、伊福部昭を通して見る、戦後映画史。 《目次》 はじめに―伊福部昭の道程 第一章 伊福部昭と映画音楽 一 伊福部昭と映画の出会い 二 伊福部映画音楽のフォーム 三 伊福部映画音楽の位置づけ 第二章 東宝映画と伊福部映画音楽 一 東宝の成立と映画音楽作曲家・伊福部昭の誕生 二 映画音楽デビューを飾った『銀嶺の果て』 三 映画音楽作曲家として歩みだした時代の響き 四 谷口千吉と千葉泰樹の映画にかぶさった伊福部映画音楽 五 東宝人間ドラマ映画を彩った伊福部リリシズム 六 伊福部と『ゴジラ』 七 伊福部SF特撮怪獣映画のとどろきと形態 八 豪放かつ繊細な鳴りが共存した伊福部東宝時代劇映画音楽 九 一九七〇年代初期の東宝カラーに融け込んで 十 『銀嶺の果て』から三十年、再び『銀嶺の果て』へ 第三章 大映映画と伊福部映画音楽 一 大映誕生の産声とともに 二 黒澤明、伊藤大輔、吉村公三郎、新藤兼人との仕事を経て 三 大映東京プログラム・ピクチャー映画を彩った響き 四 大映京都時代劇映画で展開した音楽演出 五 伊福部昭と『釈迦』 六 大映京都特撮映画の傑作群を奏で上げたサウンド 七 座頭市の孤独感と流浪の悲哀をうたった伊福部ボレロ 八 大映京都時代劇映画の終焉に合わせて 第四章 東映映画と伊福部映画音楽 一 東横映画を端緒として 二 関川秀雄との濃厚なる共同作業 三 東映の匠たちとの仕事のなかで 四 中村錦之助主演作を担った音楽フォーム 五 『わんぱく王子の大蛇退治』から再び関川秀雄へ 第五章 日活映画と伊福部映画音楽 一 日活の誕生、製作再会の時代へ 二 伊福部と日活を引き合わせた近代映画協会 三 一九五〇年代日活カラーの一端を担った響き 四 『ビルマの竪琴』と日活活劇映画隆盛期のなかで 五 中平康と伊福部の音楽的呼吸感 六 伊福部の日活を象徴する二本の熊井啓監督作 第六章 松竹映画と伊福部映画音楽 一 松竹映画の成立と<松竹大船調>の確立 二 大庭秀雄とのいくつかの仕事を通して 三 一九五〇年代、伊福部松竹大船映画音楽の鳴り 四 <松竹ヌーヴェル・ヴァーグ>の果ての松竹映画から聞こえた伊福部映画音楽 第七章 独立映画プロダクションと伊福部映画音楽 一 吉村公三郎と新藤兼人の気概と執念 二 伊福部昭と『原爆の子』 三 近代映画協会作品における伊福部映画音楽のきわだち 四 世界的巨匠監督との一期一会 五 現代ぷろだくしょん作品における伊福部映画音楽演出 六 関川秀雄の熱き想いを音楽表現した作品群 七 埋もれた映画たちの息子を奏でて 第八章 ドキュメンタリー・文化映画と伊福部映画音楽 一 ドキュメンタリー映画会社の戦後の歩みとともに 二 伊福部昭と岩波映画製作所の邂逅 三 岩波映画製作所の発展と高村武次の台頭 四 高村武次監督作を筆頭として 五 機械への共感と北の大地への想い、ドキュメンタリー映画音楽担当者として 六 一九九〇年代に鳴りわたった伊福部ドキュメンタリー映画音楽 あとがき 参考文献一覧 伊福部昭創作品リスト 伊福部昭 映画作品 映画会社別リスト 索引 《著者略歴》 小林 淳(コバヤシ アツシ) 映画・音楽関連文筆家。1958(昭和33)年、東京生まれ。日本映画・外国映画、映画音楽にかかわる文筆・評論活動を行う。【 著書】『本多猪四郎の映画史』『岡本喜八の全映画』『ゴジラ映画音楽ヒストリア』(以上、アルファベータブックス)、『日本映画音楽の巨星たち』(Ⅰ~Ⅲ)『伊福部昭の映画音楽』『伊福部昭 音楽と映像の交響』(上・下)『佐藤勝 銀幕の交響曲(シンフォニー)』(以上、ワイズ出版)、『ゴジラの音楽―伊福部昭、佐藤勝、宮内國郎、眞鍋理一郎の響きとその時代』(作品社)【編書】『 伊福部昭綴る―伊福部昭論文・随筆集』『伊福部昭語る―伊福部昭映画音楽回顧録』『伊福部昭綴る〈2〉―伊福部昭 論文・随筆集』(ワイズ出版)
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ミステリ映画の大海の中で《叢書・20世紀の芸術と文学》
¥4,180
SOLD OUT
映画ファンと読書家に捧ぐ史上空前のミステリ映画ガイド。埋もれた名作から衝撃の最新作まで…映画史を覆す傑作・怪作・珍作のすべて。 《著者略歴》 小山 正(オヤマ タダシ) 1963年、東京生まれ。学生時代は慶應義塾大学推理小説同好会に所属。 テレビ局に勤務し、ドラマ、バラエティー、ドキュメンタリー等の番組を制作。 そのかたわら、ミステリ・映画・音楽に関するコラムや解説を執筆。 主な編著に『バカミスの世界』(小山正とバカミステリーズ編、美術出版社)、『バカミスじゃない!?』(宝島社)、共著に『越境する本格ミステリ』(扶桑社)、『英国ミステリ道中ひざくりげ』(光文社)、他。