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新版 吉本隆明『心的現象論』の読み方
¥2,420
『心的現象論』から「人の心」と「人の心の不調」の本質を読み解く! 臨床心理士の著者が現場で抱えていた悩みに明確な答えを与えてくれた吉本隆明の『心的現象論序説』と『本論』。『心的現象論』の根幹にある「個人幻想」「対幻想」「共同幻想」とは一体何なのか。「自分自身との関係」、「他者との1対1の関係」、「組織や集団との関係」。この次元の異なる〝3つの対人関係〟を理解することによって「人の心」と「人の心の不調」の本質が鮮やかに見えてくる! 新版では著者が携わる「就労支援」の場に吉本思想を交差させた「補章」を新たに収録。 ※本書は、現在入手困難な文芸社版(2011年刊行)の新版になります。 《目次》 第一章〝心〟をどうとらえるか 第二章〝心の不調〟とは〝対人関係の不調〟のことである 第三章〝心理療法〟を〝対人関係〟の視点から読み解く 第四章 『心的現象論』には知恵が詰まっている 補 章〝思想の言葉〟と〝生活の言葉〟とが出会う場所「就労支援」 《著者略歴》 宇田 亮一(ウダ リョウイチ) 臨床心理士、心理臨床ネットワークアモルフ代表、一般社団法人SPIS(エスピス)研究所理事長。 大阪大学経済学部経済学科卒業後、キリンビール株式会社山口支社長、株式会社キリンビジネスシステム取締役社長、キリンビール株式会社横浜工場副工場長。 立教大学大学院現代心理学研究科臨床心理学専攻博士課程前期課程卒業後、立教大学心理教育相談所研究員、横浜地方裁判所労働審判員を経て、現職。 著書に、『吉本隆明『心的現象論』の読み方』(文芸社)、『吉本隆明『共同幻想論』の読み方』(菊谷文庫)、『吉本隆明〝心〟から読み解く思想』(彩流社)、『吉本隆明「言語にとって美とはなにか」の読み方』(アルファベータブックス)『吉本隆明『マス・イメージ論』を読む』(小鳥遊書房)、『新装版 吉本隆明『共同幻想論』の読み方』(アルファベータブックス)、共著に、『発達障害の人の雇用と合理的配慮がわかる本』(弘文堂)、(コラム執筆)「SPISによる体調管理と発達障害の特徴のあらわれ方」などがある。
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図解で学ぶクリティカル・シンキング トゥールミン・モデルを活かして(巻末付録・英語教材付き)
¥2,750
問題解決力や創造性の出発点ともなる「クリティカル・シンキング」をやさしく学ぶ、高校生や大学生、あるいは一般の社会人にも役に立つ入門書!! 論理的な議論や意見表明に必須の要素「根拠」「論拠」「裏付け」「反駁」「限定」「主張」を系統的に統合(システム化)する「トゥールミン・モデル」(今、ベストセラーとなっている『独学大全』(ダイヤモンド社)でも取り上げられている、イギリスの分析哲学者スティーブン・トゥールミンが提唱した議論レイアウト)を使ったクリティカル・シンキングの実践的な練習を紹介!! 《目次》 はじめに 第一部 クリティカル・シンキングの基本を知ろう 第1章 今なぜクリティカル・シンキングなのか――「ポスト真実」に対抗して 第2章 クリティカル・シンキングとは 1.クリティカル・シンキングをする人・しない人 2.クリティカル・シンキングの定義 3.クリティカル・シンキングに必要な要素 第3章 クリティカル・シンキングにトゥールミン・モデルを活かそう 1.トゥールミン・モデルとは 2.トゥールミン・モデルの適用 第4章 トゥールミン・モデルとコンテクスト 第5章 さまざまなトピックをトゥールミン・モデルで考えてみよう 第6章 フェイク・ニュースを撃退しよう 第二部 クリティカル・シンキングを実践しよう 第1章 「根拠」に関するクリティカルな眼 第2章 「論拠」に関するクリティカルな眼 第3章 「裏付け」に関するクリティカルな眼 第4章 「反駁」に関するクリティカルな眼 第5章 「限定」と「主張」に関するクリティカルな眼 おわりに あとがき 引用および参考文献 【巻末付録】Critical Thinking using the Toulmin Model 《本書の構成》 第一部でクリティカル・シンキングには論理的思考のために考えられたトゥールミン・モデルが有効であるということを解説し、第二部でトゥールミン・モデルを使ったクリティカル・シンキングの実践的な練習。そして、本書の巻末付録(サプルメント)としてトゥールミン・モデルを使ったクリティカル・シンキングを英語でドリルできるようになっています。 《クリティカル・シンキング(Critical Thinking)とは?》 「クリティカル・シンキング」は、日本では、「批判的思考」と訳されることもあり、「批判的」というと、他人の揚げ足を取ったり、相手を誹謗中傷したりすることかのように誤解されがちだが、「クリティカル・シンキング」はそういう考え方ではない。「他人」だけでなく「自分自身」にも目を向け、自分以外の人達の多様な意見や考え方に耳を傾けながら、自分や他人の考えていることを精査することで、自他の考えの論理性を高めていく思考方法のことである。 《著者紹介》 椎名 紀久子(シイナ キクコ) 千葉大学・名古屋外国語大学名誉教授。ボストン大学大学院修士課程修了(M. Ed)、千葉大学大学院自然科学研究科博士後期課程修了(博士(学術))。専門は英語教育。英語CALL教材の開発やCEFR-JのリスニングCAN-DOの作成と効果の検証に携わった。現在は、日本語と英語によるクリティカル・シンキング養成のための指導法開発と教材制作に取り組んでいる。主な著書にListen to Me!(共著 千葉大学)、『TOEICテストで高得点 チャンクで伸ばすリスニング』(角川SSコミュニケーションズ)、『英語到達度指標CEFR-J ガイドブック』(共著 大修館書店)、『続・英語教育の科学 三ラウンド・システムの理論と中高大での教育実践』(共著 学術研究出版)がある。 後藤 希望(ゴトウ ノゾミ) 名古屋外国語大学准教授。英国ロンドン大学学士(社会学及びコミュニケーション学)、レスター大学修士(メディア学)修了。内容分析を専門にする傍ら、得た情報を批判的思考で検証・考察し、的確に情報発信する技法のコースを学内外で行っている。また、1989年から現在に至るまで、主にNHKの報道情報番組制作(オリンピック・パラリンピック等)に携わっている。著書に『学びの技法』(共著 名古屋外国語大学出版会)がある。 森川 セーラ(モリカワ セーラ) 千葉大学大学院国際学術研究院准教授。英国University of Sheffield (BA, Japanese Studies),Aston University大学院(MSc in TESOL)。英語教育(English for Academic Purposes and Current Affairs)を専門とする一方、大学の英語教育にクリティカル・シンキングを導入したカリキュラムの開発とその教材作成に取り組んでいる。主な著書に、Global Connections(共著 Cengage Publishing)、『IELTS完全対策&トリプル模試』(共著 DHC)がある。 南塚 信吾(ミナミヅカ シンゴ) 千葉大学・法政大学名誉教授。国際学修士(東京大学)、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在は一般社団法人やまなみ付属世界史研究所所長。主な著書に『神川松子・西川末三と測機舎』(編著 アルファベータブックス)、『世界史なんていらない?』(岩波ブックレット 岩波書店)、『「世界史」の世界史』(共編著 ミネルヴァ書房)、『「連動」する世界史』(岩波書店)、『歴史的に考えるとはどういうことか』(共編著 ミネルヴァ書房)、『国際関係史から世界史へ(MINERVA世界史叢書3)』(責任編集 ミネルヴァ書房)がある。