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【改訂2版】演劇は仕事になるのか? 演劇の経済的側面とその未来
¥2,970
これからの演劇と劇場のマネジメントのために 演劇で食っていこうじゃないか、はたして食えるのか?…演劇・劇団をとりまく経済的側面とその未来について、経済的側面に焦点を当て、演劇と社会の関係を見直しつつ、演劇の成立のさせ方を考え直す。 2016年に刊行され、演劇本としては異例のロングセラーを記録した『【改訂新版】演劇は仕事になるのか?』の待望の改訂2版が、データ類を刷新、文化芸術基本法改正や制度改正を踏まえ、五、六、七章を改稿して新たに刊行!! 《目次》 はじめに――改訂2版を出すことにした、いくつかの理由 第一章 演劇のいま~日本の「劇団」は何を成してきたのでしょう? 日本に劇団はいくつあるのですか? 芸術活動は事業ですか? 劇団が法人格を持つ意味 俳優ではどうしても食えない? ちょっと深入り豆知識 コラム① 劇場の座席数 食える演劇、食えない演劇 事業のパターンと公演場所 舞台は〈時間の缶詰〉! 芸術共同体としての「劇団」 よそで稼いで舞台を支える 観客組織という基盤 ちょっと深入り豆知識 コラム② 演劇鑑賞会のあゆみ 小劇場運動が起こってから 「劇団」から「プロデュース集団」へ 商業劇場のオープンとプロデュース公演 ちょっと深入り豆知識コラム③ プロデューサー・システムとプロデュース公演 小劇場が育むもの 第二章 劇場って何でしょう? 劇場を劇場たらしめるものとは? 芝居小屋・劇場・公立ホール 公立ホールはプロの舞台には不向き? ちょっと深入り豆知識 コラム④ 公立文化施設の名称の変遷に見る時代背景 ちょっと深入り豆知識 コラム⑤ 批判も進化する? 公立文化施設は劇場ですか? 公共劇場の出現 第三章 芸術と公共政策との関係 芸術文化振興基金のスタートと公的助成の「定着」 そもそも、なぜ芸術に公的助成が必要なのでしょう? ちょっと深入り豆知識 コラム⑥ 『舞台芸術 芸術と経済のジレンマ』 ちょっと深入り豆知識 コラム⑦ 公共財と芸術の価値 公共財と準公共財 経済学でいう価値について 芸術助成の根拠と文化政策の理念 芸術助成制度を整えにくいのはなぜ? ちょっと深入り豆知識 コラム⑧ 文化庁の創設と舞台芸術振興 苦肉の策の連続 重点支援の紆余曲折 芸術団体の法人格と助成のしくみ 日本にやってきた「アーツ・マネジメント」とは? ちょっと深入り豆知識 コラム⑨ アーツ・マネジメント教育事始め イギリスからアメリカへ 日本での広まり方 多様な価値のジャグリング ちょっと深入り豆知識 コラム⑩ 民間非営利組織と「市場の失敗」「政府の失敗」 「見えざる手」だけでは実現しないこと 非営利公益の組織という選択肢 「森」を見てデザインする助成制度に 継続的な助成制度を核に ちょっと深入り豆知識 コラム⑪ イギリスのアーツ・カウンシルの変遷 つかず離れずの距離 芸術政策から社会全体を意識した文化政策へ 第四章 隣の芝生、自分の庭 「日本はダメよね」なのか? 支流を集める大河と、支流が広がる平原 「たしなむ」文化 「日本の伝統」というステレオタイプ アマチュア文化のすごい国 ちょっと深入り豆知識 コラム⑫ プロの定義、イギリスの場合 イギリス演劇のプロの三つのカテゴリー プロには掟がある 踊る阿呆に見る阿呆 「八方美人」の公立文化施設 第五章 劇場法施行後の劇場と地域 どのような観客を増やすのか 各地に公共劇場の整備を―劇場法の成立 ちょっと深入り豆知識 コラム⑬ 「劇場法」にみる劇場の定義 専門家がいなければ劇場じゃない 「公の施設」の制約から踏みだす 劇場法と劇場支援策 地域主体じゃないと意味がない 演劇ファンを増やす、その先に 実演芸術の振興と学校教育 コミュニケーション教育の拠点? 演劇の力を応用する 東京オリンピックと文化政策の変化 あらゆる人々に文化芸術を ちょっと深入り豆知識 コラム⑭ ワークショップ、アウトリーチ……カタカナ語の意味 ワークショップ流行りですが 「コミュニティ」に「アウトリーチ」するって? 第六章 文化政策が変わり始めた 文化芸術基本法への改正がもたらしたもの 計画策定のプロセスで見えてきたこと 政策評価のフレーム 地方にも変化の波? ちょっと深入り豆知識 コラム⑮ 文化芸術基本法への改正 きっかけは食文化 大事な基本理念の改正 文化芸術団体の役割 調査研究 そしてコロナ禍に見舞われた 文化庁の京都移転と機能強化 ポスト・コロナ、ウィズ・コロナの基盤づくりへ 第七章 どう変わるか、演劇のこれから 演劇の創造現場は変わっただろうか? ツアー公演を増やす 公共劇場のプログラムの充実と就労環境 創造の核となる集団 演劇人はどこで育つのか? 創造環境は変わるだろうか? 演劇がもたらす価値と経済 演劇をめぐる循環とその支え方 演劇集団の自由と選択の土台 演劇人に求められること さらに求められること 結びに代えて ~アーツ・マネジメントのココロ~ 初版あとがき 改訂2版 あとがき 《著者略歴》 米屋 尚子(ヨネヤ ナオコ) 1960年富山県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。外資系銀行勤務を経て、1986年~88年、白水社『新劇』編集部に。フリーの演劇ジャーナリストなどを経て、91~93年、英国シティ大学大学院・芸術政策運営学科に留学(Postgraduate Diploma in Arts Administration, MA in Arts Criticism 修了)。93年、慶應義塾大学アートセンター立ち上げに携わった後、94~95年、米国コロンビア大学大学院(Teachers College)に芸術文化研究所客員研究員として留学。96年から2020年まで日本芸能実演家団体協議会に勤務。舞台芸術に関する調査研究、政策提言、研修事業などに携わった。2023年5月より、独立行政法人日本芸術文化振興会・基金部の文化施設担当プログラム・オフィサー。
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演劇に何ができるのか?
¥2,750
演劇に何ができるのか? 生を手探りする若者たちとの演劇、歴史にコミットする演劇、魂の救済のための演劇……人間の心と身体に直接訴えかけ、人間解放と人間肯定をもたらす演劇。演劇にできることはまだまだ無限にある! 総合芸術ともいわれる演劇の可能性とその意義について、三人の異色の演劇人が語りつくす!! 《目次》 まえがき/この本ができた理由 第一章 共に育つための演劇 妹尾伸子(元高校演劇部顧問) 姉妹劇場『マッチ売りの少女』 演劇には力がある─「高校」という現場と演劇の力 「高校演劇」という世界─高校演劇は教育活動か芸術活動か みんなで創ればいいのだ─集団創作脚本と自己解放 異業種異能力者集団─自己肯定と他者肯定 ITの時代に─演劇は他者とつながる身体感覚 首つりシーンの衝撃─教育か芸術か、再び 演劇はすべての人を解放する─「ハレとケ」の自由な往来 兄弟姉妹のように家族のように─深い喪失からの恢復 共に育つ演劇─演劇部で過ごした生徒たちが得る力 本番の朝 第二章 支配を脱するための演劇 嶽本あゆ美(劇作家・演出家、演劇集団「メメント C」主宰) 第一部 職業としての演劇人 演劇は職業か? はじまりは〇と□ 魔の山 演劇は経済活動か? 演劇は博打か? 徒弟時代 歴史にコミットする劇団 震災とサリン事件 ディズニーの黒船 カラオケの不毛地帯 技術革新と演劇─ Show must go on! 劇作家になる 戯曲を書き終える方法 なぜならばこうだから なぜ戯曲を書くのか? 書くためのエンジン 第二部 大逆事件と演劇、そして社会 大逆事件 太平洋食堂への路 風文庫 プロデューサーになる 演劇は博打だ! 回りはじめた渦 七転八倒 切った張った 開幕 新宮へ エピローグ 『彼の僧の娘―高代覚書』 第三部 歴史にコミットする演劇 堀田善衞と私 クララを探して 南京の安全区 過去からの声 思考するための演劇のすすめ 第三章 認識と魂の救済のための演劇 堀切和雅(編集者・劇作家・演出家・エッセイスト、劇団「月夜果実店」店主) 睫打つ初日のひかり バンドとは、「なにをやってもいい」もの 「この世界では、どんなにひどいことだって起こる」 就職をする年に劇団を始める 観たこともないのに芝居を始めちゃう 宇宙の零下に抗して 暴力は描かないし「女」は書けない 死んだ友人たちの代わりに 空の星に触った者はひとりもいない 「ほんとう」に向けて伸ばされた、人類の長い腕 魚の瞳を覗いて 現実の社会と夢や幻想のあいだに挟まる薄明 生の前提は変えられないことを、否認する 駅頭に寒風の吹き荒ぶ 人間は宇宙に行く理由をうしなっている へんな話でも「劇」では通じる 手が清く、心のいさぎよい者 いまはない「むかし」は地下にいまある この世界で、人間に属するものと、属さぬもの 世界はファンタジーにおいてのみコントロール可能である 「劇場」の枠から脱落・脱出する 「誰も行ったことのない島」へ 主人公が次第に若返っていく なぜ俺が生き残ってしまったのか? 「世界」を旅する乗り物としての劇 心の故障 魂の衰弱と、養分補給 ぎこちない物識りの踊り 頭がよくはなくても劇ならできるわけ 相棒を失う 若返っていく「主人公」 生きようとすることが生きる理由 私の中の小さな人 月夜果実店 公演記録 《著者略歴》 妹尾 伸子(せのお のぶこ) 元高校教諭。千葉大学教育学部卒。国語科教諭として公立高校で32年間勤務。その間、学校教育相談(カウンセリング)、生徒会指導部などを中心に担当。部活動は演劇部顧問を長く勤め、部員全員で一本の脚本を書く「生徒集団創作脚本」の手法を確立した。 嶽本 あゆ美(だけもと あゆみ) 劇作家・演出家・静岡県出身。武蔵野音楽大学卒。1989~2001年劇団四季技術・演出部、2003年文化庁舞台芸術創作奨励賞佳作、2006年日本劇作家協会新人戯曲賞、2014年文化庁芸術祭優秀賞。川辺川ダム、南京事件、大逆事件等を題材に創作活動を行う。日本劇作家協会会員。 堀切 和雅(ほりきり かずまさ) 編集者・劇作家・エッセイスト。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。1984年、劇団「月夜果実店」を結成。著書に『三〇代が読んだ「わだつみ」』(築地書館)、『娘よ、ゆっくり大きくなりなさい』(集英社)、『なぜ友は死に、俺は生きたのか』(新潮社)など。
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【改訂新版】演劇は仕事になるのか? 演劇の経済的側面とその未来
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演劇で食っていこうじゃないか、はたして食えるのか?…演劇・劇団をとりまく経済的側面とその未来について、経済的側面に焦点を当て、演劇と社会の関係を見直しつつ、演劇の成立のさせ方を考え直す。 2011年に彩流社から刊行され、演劇本としては異例のロングセラーを記録した『演劇は仕事になるのか?』の待望の改訂新版が、データ類を刷新、さらに劇場法成立を踏まえて5、6章を大幅改訂してアルファベータブックスから新たに刊行!! 《目次》 はじめに 「劇団」から「劇場」へ? 第一章 演劇のいま?日本の「劇団」は何を成してきたのでしょう? 日本に劇団はいくつあるのですか? 芸術活動は事業ですか? 劇団が法人格を持つ意味 俳優ではどうしても食えない? ちょっと深入り豆知識 コラム① 劇場の座席数 食える演劇、食えない演劇 事業のパターンと公演場所 舞台は〈時間の缶づめ〉! 芸術共同体としての「劇団」 よそで稼いで舞台を支える 観客組織という基盤 ちょっと深入り豆知識 コラム② 演劇鑑賞会のあゆみ 小劇場運動が起こってから 「劇団」から「プロデュース集団」へ 商業劇場のオープンとプロデュース公演 ちょっと深入り豆知識 コラム③ プロデューサー・システムとプロデュース公演 小劇場が育むもの 第二章 劇場って何でしょう? 劇場を劇場たらしめるものとは? 芝居小屋・劇場・公立ホール 公立ホールはプロの舞台には不向き? ちょっと深入り豆知識 コラム④ 公立文化施設の名称の変遷に見る時代背景 ちょっと深入り豆知識 コラム⑤ 批判も進化する? 公立文化施設は劇場ですか? 公共劇場の出現 第三章 芸術と公共政策との関係 芸術文化振興基金のスタートと公的助成の「定着」 そもそも、なぜ芸術に公的助成が必要なのでしょう? ちょっと深入り豆知識 コラム⑥ 『舞台芸術 芸術と経済のジレンマ』 ちょっと深入り豆知識 コラム⑦ 公共財と芸術の価値 ● 公共財と準公共財 ● 経済学でいう価値について 芸術助成の根拠と文化政策の理念 芸術助成制度を整えにくいのはなぜ? ちょっと深入り豆知識 コラム⑧ 文化庁の創設と舞台芸術振興、そしてアーツプランの功罪 ● 苦肉の策の連続 ● 重点支援の紆余曲折 芸術団体の法人格と助成のしくみ 日本にやってきた「アーツ・マネジメント」とは? ちょっと深入り豆知識 コラム⑨ アーツ・マネジメント教育事始め ● イギリスからアメリカへ ● 日本での広まり方 多様な価値のジャグリング ちょっと深入り豆知識 コラム⑩ 民間非営利組織と「市場の失敗」「政府の失敗」 ●「見えざる手」だけでは実現しないこと ● 非営利公益の組織という選択肢 「森」を見てデザインする助成制度に 継続的な助成制度を核に ちょっと深入り豆知識 コラム⑪ イギリスのアーツ・カウンシルの変遷 ● つかず離れずの距離 ● 芸術政策から社会全体を意識した文化政策へ 第四章 隣の芝生、自分の庭 「日本はダメよね」なのか? 支流を集める大河と、支流が広がる平原 「たしなむ」文化 「日本の伝統」というステレオタイプ アマチュア文化のすごい国 踊る阿呆に見る阿呆 「八方美人」の公立文化施設 第五章 地域と公共劇場のこれから どのような観客を増やすのか 各地に公共劇場の整備を―劇場法の提起 ちょっと深入り豆知識 コラム⑫ 「仮称・劇場法」の提起の背景 ● ずいぶん前からの話 ●「公の施設」であるかぎりダメ? 法律に何が期待できるのでしょう? 地域主体じゃないと意味がない 公共劇場の目指すところ コミュニケーション教育の拠点? 演劇の力を応用する ちょっと深入り豆知識 コラム⑬ ワークショップ、アウトリーチ……カタカナ語の意味 ● ワークショップ流行りですが ●「コミュニティ」に「アウトリーチ」するって? 作品の巡回、人の交流 第六章 演劇の未来と文化政策 「劇団」も「劇場」も 創造の核となる集団 「お店」を増やす効果 ちょっと深入り豆知識 コラム⑭ プロの定義、イギリスの場合 ● イギリス演劇のプロの三つのカテゴリー ● プロには掟がある ふさわしい組織の形 芸術団体を発展させる政策 「演劇を支える」から「演劇で支える」へ 芸術団体の説明責任 演劇集団を継続しない自由もある 自由とルール 公演のつくりかたは、このままでいいのでしょうか? 広がる演劇の仕事 結びに代えて ~アーツ・マネジメントのココロ~ あとがき 《著者略歴》 米屋 尚子(ヨネヤ ナオコ) 1960 年富山県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。外資系銀行勤務を経て、86 年から88 年、白水社『新劇』編集部に。フリーの演劇ジャーナリストなどを経て、91 ~ 93 年、英国シティ大学大学院芸術政策運営学科に留学(Postgraduate diploma in Arts Administration, MA in Arts Criticism 修了)。93 年、慶應義塾大学アートセンター立ち上げに参加、94 年~ 95 年、米コロンビア大学大学院に留学(Teachers college, Arts Administration 客員研究員)。96 年より日本芸能実演家団体協議会(芸団協)に勤務。舞台芸術にかかる研修事業、調査研究、政策提言などに携わる。