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不法に仕えた法律家 フランツ・シュレーゲルベルガー―ヒトラー・ナチス政権下で活躍した法律家の生涯と業績

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ナチス政権下の国家社会主義の時代に活躍した法律家、フランツ・シュレーゲルベルガーの生涯と業績を史実に基づいて再現し、法に奉ずるはずの法律家が、いかにして不法に仕えるに至ったかを実証する!!

フランツ・シュレーゲルベルガーは、第一次世界大戦終結後、帝国司法省の官僚として職務に就き、1920年代前半の大インフレーションを終息させ、共和国の経済社会に安定をもたらした。その才能は帝国大統領からも高く評価され、ギュルトナー司法大臣の事務次官に起用された。ナチ時代においてもその地位は揺るぐことはなく、新政権の意に沿う司法制度改革を推進し、大臣の死後、ヒトラーに司法大臣代行として起用された。これによって、帝国司法省の頂点に立って全司法機関の事務全般を統括する絶対的な権限を手に収めた。
シュレーゲルベルガーの法律家としての才能は、国家社会主義の独裁を支え、ドイツとドイツ司法の名の下でヨーロッパ全域を未曽有の不幸に陥れるために発揮された。本書は、国家社会主義の時代に活躍したこの指導的な法律家の生涯と業績を史実に基づいて再現し、法に奉ずるはずの法律家がいかにして不法に仕えるに至ったかを実証する。

《目次》
第1章 序論
第2章 幼少期と司法修習
第3章 裁判官職と最初の公表論文
第4章 帝国司法省への昇進
第5章 事務次官
第6章 帝国司法大臣代行
第7章 司法権の独立の否定と裁判統制への協力
第8章 いわゆる「安楽死作戦」
第9章 「遺伝性疾患の子孫の予防」法に基づく不妊措置
第10章 ポーランド人およびユダヤ人に対する犯罪
第11章 「夜と霧」―司法の犯罪
第12章 ニュルンベルク裁判の証人および被告人として
第13章 年金闘争
第14章  メンノ・アーデン著『フランツ・シュレーゲルベルガー』に関する若干の注釈
解題  ドイツ現代法史学におけるフランツ・シュレーゲルベルガー研究の意義



《著者略歴》
ミヒャエル・フェルスター(Michael Förster)
1957年ベルリン生まれ。1988年から1993年までベルリン自由大学法学部の民法・法史学研究所のウーヴェ・ヴェーゼル教授(Prof.Dr. Uwe Wesel)の助手を務める。1994年、ブランデンブルク州内務省に入省。本書の基になった論文を学位請求論文としてベルリン自由大学に提出し、1995年に法学博士の学位を取得する。2023年に退官するまでドイツの司法行政に従事した。現在、法史学の研究に従事している。

《訳者略歴》
本田 稔(ホンダ ミノル)
1962年大阪府に生まれる。1993年立命館大学大学院法学研究科博士後期課程修了、博士(法学・立命館大学)。現在、立命館大学法学部教授。主な著書に『刑法における歴史認識と過去清算』(文理閣、2014年、共著)、翻訳書に『フリッツ・バウアー アイヒマンを追いつめた検事長』(ローネン・シュタインケ 著 アルファベータブックス、2017年)、『普通のドイツ人とホロコースト』(ダニエル・J・ゴールドハーゲン 著、ミネルヴァ書房、2007年、共訳)などがある。

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