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【増補版】シリア 戦場からの声

¥1,980 税込

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「もっと民衆蜂起の生の声を聞いてもらいたい…!」5 度にわたりシリア内戦の現場に入り、自らも死の恐怖と闘いながら、必死で生きる人々の姿をペンと写真で描いた貴重な記録。2016-18年の現状を増補。

「自著である『シリア戦場からの声』は第三回山本美香記念国際ジャーナリスト賞を受賞した。それが一つのきっかけとなり、新聞、ラジオ、テレビでシリアを伝えるという機会に恵まれた。口下手ながら、講演会にも呼ばれ、人前で私が見てきたシリアの現状を報告した。

 「シリアでこんな大変なことが起きているなんて知りませんでした」
 「どうしたらシリアの戦争を終わらせることができるのでしょうか」
 「これからはシリアのニュースを丹念に見ていこうと思います」

講演会を終えた後、参加者の方々から様々な意見が寄せられた。それを聞いて、私が行ってきたことが決して無駄ではなかったのだと救われる思いがした。」(増補版 あとがき)

《目次》
第一章 初めての中東取材――アラブの春を目撃するために  
 いざシリアへ 
 アサド政権の誕生 
 ビザ取得へ 
 民衆蜂起から徐々に始まる武装闘争 

第二章 自由を求める民衆たち
       ――アサド政権の牙城ダマスカスと革命の町ドゥーマ  
 外国人を見たらジャーナリストだと疑え
 秘密警察に拘束される  
 命がけの反政府デモ 
 自由シリア軍が支配する革命の町、ドゥーマ 
 「中国人じゃない、私は日本人だ」 
 自由シリア軍との対面 
 境界線が入り乱れる市街戦 
 閉じ込められる若者たち 
 通りを歩くだけで殺される 
 雪崩れ込む政府軍と自由シリア軍の撤退 
 国連監視団とアサド政権との不可解な関係
 僕にできること 

第三章 死と隣り合わせの世界――シリア全土へと拡散する火種  
 暗号名「ゼロの時間」
 ダマスカス、アレッポでの一斉蜂起 
 日本人で初の犠牲者 
 シリア第二の都市アレッポ 
 歯科医アブドと外科医オスマン 
 クルド人とヌスラ戦線 
 鉄条網を越えてシリアへ 
 殉教者旅団が支配する町、ハーレム 
 政府と反政府のはざまで生きる市民 
 ハーレムの解放を見届けられなかった司令官、バーシル 

第四章 出口の見えない深まる内戦――薄れつつある民衆の熱気 
 ダマスカスからの声 
 アサド支持者との対話 
 自由シリア軍に失望する市民の声 
 二人の女性スナイパー 
 メディアセンターの管理人、アブドゥッラーの死 

第五章 止まない惨劇――化学兵器使用の影で暗躍する不気味な組織 
 各地で発生する虐殺事件 
 遂に使用された化学兵器 
 オバマ大統領の当てにならない「レッド・ライン」
 「ISIS」の台頭
 なぜ戦地に向かうのか 
 入るべきか、止めるべきか 
 川を渡ればシリアの大地 
 長閑な村から前線へ  

第六章 アレッポ最前線――一ケ月に渡る従軍記録 
 アサド政権との距離は僅か五〇メートル
 前線での暮らし 
 爆弾が降り注ぐアレッポの日常 
 反体制派が語るISISの実像 
 新たなるミッション 
 ファラズダックが見せた初めての弱気 
 私が死んだとき 
 アサド側から運ばれた肉 
 アレッポ市街地、奪還作戦 
 親しい友人の殉教 
 身代金、一〇〇万ドル! 

第七章 建国を求めて――もう一つの民衆革命 
 ISの巧妙なメディア戦略 
 日本人、ISに誘拐される 
 不安を抱えての出国 
 初めて訪れるクルド人地域 
 西クルディスタン、ロジャバ 
 活動家を引き寄せるクルド人の魅力 
 ISに勝利した町、コバニ 
 ISの裏で暗躍するトルコ 
 菜の花畑の最前線
 「コバニの闘争に栄えあれ」

エピローグ  

あとがき 

補章 革命の名のもとに始まった戦争――大国の黒い影 
「アレッポは終わったよ」
 これは内戦なのか    
 相次ぐ友人の死  
 各勢力の思惑と大国のせめぎ合い
   
増補版あとがき

《著者略歴》
桜木 武史(サクラギ タケシ)
東海大学文学部広報メディア学科を卒業後、インド、パキスタン、アフガニスタンなどアジアの紛争地域を取材。中東で起きた「アラブの春」に興味を抱き、2015年4月まで計5度に渡り、シリア内戦を取材してきた。著書に『戦場ジャーナリストへの道』(彩流社)

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