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本多猪四郎の映画史《叢書・20世紀の芸術と文学》

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「特撮怪獣映画の巨匠」として数々の日本映画を手がけた監督・本多猪四郎は、その作品の中で常に時代を意識し、社会に対する鋭い問いをなげかけてきた。また、原子力の脅威を訴え続けてきたが、その根底には、戦争体験の中から得た彼の人間愛・ヒューマニズムが息づいている。今回は、普段あまりスポットの当たらない本多の人間ドラマを題材とした作品にも焦点を当て、初期から晩年まで、体系的に彼の作品を読み解いていく。伊福部昭との交流の中で、SF特撮映画に多大な影響を受けてきた著者が放つ本多猪四郎論の決定版!!〈巻末に劇場用映画監督作品リスト付き〉

《目次》
まえがき
第一章 太平洋戦争と助監督修業のはざまで
第二章 映画監督・本多猪四郎の誕生
『青い真珠』
『南国の肌』と『港へ来た男』
第三章 核開発が生み出した恐怖の水爆大怪獣
『続思春期』
『太平洋の鷲』と『さらばラバウル 最後の戦斗機』
『ゴジラ』
第四章 空想科学映画の作り手として
『恋化粧』と『おえんさん』
『獣人雪男』
『若い樹』と幾本かの小品
『空の大怪獣ラドン』
第五章 ミステリアンの悲劇と人類の行く末
『この二人に幸あれ』と『わが胸に虹は消えず』
『地球防衛軍』
『花嫁三重奏』と『こだまは呼んでいる』
『鉄腕投手稲尾物語』
『上役・下役・ご同役』
第六章 核がもたらす人類の終焉、科学がいざなう人類の平和
『美女と液体人間』
『大怪獣バラン』
『宇宙大戦争』
第七章 闇と影にうごめく男女の情念劇
『ガス人間第一号』
第八章 高度成長時代をうたう大怪獣映画と国家的SF映画
『モスラ』
『妖星ゴラス』
第九章 一九六〇年代初期の日本と日本人
『マタンゴ』
『海底軍艦』
第十章 大娯楽怪獣映画の巨匠
『キングコング対ゴジラ』
『モスラ対ゴジラ』
第十一章 怪獣映画監督の作家性
『宇宙大怪獣ドゴラ』
『三大怪獣 地球最大の決戦』
『怪獣大戦争』
『怪獣総進撃』
第十二章 東宝フランケンシュタインの世界
『フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)』
『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』
第十三章 晩年期における映画監督活動
『お嫁においで』と『キングコングの逆襲』
『緯度0ゼロ大作戦』と『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』
第十四章 一九七〇年代から──本多猪四郎の映画が遺したもの
『ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣』
『メカゴジラの逆襲』
黒澤明監督作『影武者』から『まあだだよ』まで
あとがき
本多猪四郎 劇場用映画監督作品リスト

《著者略歴》
小林 淳(コバヤシ アツシ)
映画・音楽関連文筆家。1958(昭和33)年、東京生まれ。日本映画・外国映画、映画音楽にかかわる文筆・評論活動を行う。【 著書】『伊福部昭と戦後日本映画』『ゴジラ映画音楽ヒストリア』(以上、アルファベータブックス)、『日本映画音楽の巨星たち』(Ⅰ~Ⅲ)『伊福部昭の映画音楽』『伊福部昭 音楽と映像の交響』(上・下)『佐藤勝 銀幕の交響曲(シンフォニー)』(以上、ワイズ出版)、『ゴジラの音楽―伊福部昭、佐藤勝、宮内國郎、眞鍋理一郎の響きとその時代』(作品社)【編書】『 伊福部昭綴る―伊福部昭論文・随筆集』『伊福部昭語る―伊福部昭映画音楽回顧録』『伊福部昭綴る〈2〉―伊福部昭 論文・随筆集』(ワイズ出版)

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